【犬飼のの】薔薇シリーズ
ラヴァーズ文庫
第1巻「砕け散る薔薇の宿命」
赤い瞳、年をとらない身体――。 誰にも言えない秘密を抱えて生きてきた、調香師の香具山紲(かぐやませつ)は、都会を避け、軽井沢の別荘地でひっそりと暮らしていた。しかしそこへ、過去に最悪の別れ方をした元恋人のルイが姿を見せ驚愕する。 「次に私の前に現れれば殺す」 別れ際、酷い言葉を残したルイは、今も紲を憎んでいるはずだった。あれから百年近く経った今になってルイが現れたのは、裏切りにも似た過去の紲の決断を裁くためなのか、それとも……。 人間よりも麗しく、獣よりも狂おしい、人ならざる者たちの気高い愛の物語。
シリーズの立ち上がり。主人公は人間ではない。半分人間で半分吸血鬼、獣、悪魔など…物語の主軸となる世界観の説明がなかなか難しいですね。
それは先生もどうやってこう紐解いていこうとか、でもあとの伏線置いときたいしなとかそういう葛藤がきっとありますよね。
今回は吸血鬼と淫魔のカップルのお話なのですが、人間同士でいられる時も悪魔同士でいられる時もあってなかなか忙しい感じです。
この時点でファンタジーダメな人は無理かな。
私は美味しくいただける人なのでもぐもぐしました!
淫魔受とか!!!攻はヨダレ垂らしてグズグズにしちゃうんでしょ!!とか思うんですが、いやこれが違いました…読んだらわかりますが違いました!違ったからこそいいんですが。
そして健気な受が大変大好物な私ですが、この本前半はとにかく「攻の執着やばい」という感じなんです。後半に行くにつれて「攻が切ない!!」ンンンン!!!!ってなる新しい見方のできる本でした
第2巻「乱れ咲く薔薇の宿命」
赤い瞳、年を取らない身体――。半分人間ではない者の世界で、「下級」である香具山紲(かぐやませつ)と、「貴族」のルイは、気の遠くなるような歳月を経て、ようやく恋を実らせ、永遠の愛を手に入れたかのように思えた。しかしそれは、ふたりにとって壮絶な運命の始まりだった。 身分の違うふたりを引き裂こうと、様々な妖しい魔の手が紲を狙い、紲を守ろうとするルイと激しい死闘を繰り返す。譲れない愛情は、ふたりを次第に追いつめてゆき…。 狂おしいほどに純粋な禁断の恋物語。
1巻はとにかく、2人が愛し合いながらもなぜ別れたのかということにストーリーの主軸がありましたが2巻はまさにそこからの2人の60年分の擦り合わせです!
ルイの城を初めて訪れた紲そこで初めてルイの使役悪魔と対峙するのですが、ですが、、、!使役悪魔達は数を増やしたい、ルイは増やしたくない(紲以外とセックルしたくない!)その狭間におかれる紲が自分の立場を思い知るんですね。
ひゃあ(´TωT`)
そして、私は中盤泣きました。
ルイの想いを知った紲に…
いや今回ねラストの方で【後悔】という言葉がもう頭の中をグルグルしましたよ
あの時ああしていれば!と二人共が何処までもそれを思っていて切ない苦しいんですよ。
そして頭の中グルグル人の紲さんね。【人間】だからこそめんどくさい。考えるからね色んなことを考えるしこうして欲しいああして欲しいそれを察して欲しいだなんて、お前どんだけめんどくさいんだよ!!とツッコミたくもなりますが、ここであれです。
西野カナさんのトリセツです。
確かにあの歌詞はめんどくさいんだけど、究極はあれなのよ【人間】なので!